釣りを始めたばかりの方の中には、
「ハリスは何号を使えばいいの?」
「道糸と同じ太さじゃダメなの?」
「魚によって変える必要がある?」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ハリスは魚との接点となる重要なラインです。適切な太さを選ぶことで魚に警戒されにくくなり、釣果アップにつながります。
今回はハリスラインの号数ごとの強度と、フカセ釣り・カゴ釣り・ぶっ込み釣りでの選び方について紹介します。
ハリスラインとは?
ハリスとは、針の近くに結ぶ短いラインのことです。
一般的にはフロロカーボン製が多く使用されており、
- 根ズレに強い
- 沈みやすい
- ラインが固く、クセがつきにくい
といった特徴があります。
魚は針の近くほど警戒するため、道糸より細いハリスを使用することが一般的です。
ハリスの号数別強度一覧
メーカーによって多少の違いはありますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 号数 | 強度目安 |
|---|---|
| 0.8号 | 約1.36kg |
| 1号 | 約1.8kg |
| 1.5号 | 約2.7kg |
| 2号 | 約3.6kg |
| 2.5号 | 約4.5kg |
| 3号 | 約5.4kg |
| 4号 | 約7.2kg |
| 5号 | 約9.1kg |
| 6号 | 約10kg |
| 8号 | 約13.6kg |
| 10号 | 約15.9kg |
| 14号 | 約22.7kg |
| 18号 | 約27.2kg |
※メーカーによって強度は異なります。
それぞれ号数に対して強度がある程度決められており、メーカーによって変わりますが、その強度に達したら切れるものや、その強度を超えると切れるという実際にラインが切れる値の差もあります。
ハリスは細いほど有利?
基本的に魚はラインを見ています。
そのため、細いハリスほど食わせやすいが太いハリスほど切られにくいという特徴があります。
つまり、
「魚を掛けるための細さ」と「魚を獲るための強さ」のバランスが重要
になります。
特に堤防釣りでは必要以上に太いハリスを使うとアタリが格段に減るので、竿のシナリを活かして、ラインの負担を減らせるようにできるようになれば、ハリスの号数も低くでき、より魚が釣れやすいという状態にする事ができます。
フカセ釣りのハリスの選び方
フカセ釣りでは魚に違和感を与えないことが重要です。
撒きエサと刺しエサ(針)を同調させ、魚に違いを感じさせず、自然な感じで食わす事が重要です。
そのため比較的細いハリスを使用します。
クロダイ狙い
クロダイを狙う場合は堤防・磯・砂浜の大きく3種類の場所で使われることが多く、どれだけその釣り場に障害物があるかによってラインの太さを変えるという方法がおすすめです。
| 釣り場 | ハリス |
|---|---|
| 障害物の少ない、基礎石が引かれているような堤防 | 1.5〜2号 竿が柔らかい方は細めのラインでも切れにくい |
| 岩やシモリが多い磯 | 2号〜2.5号 竿で魚を操れる方は2号で十分。竿が硬めの方は2.5号あれば十分。 |
| 障害物のないサーフ(砂浜) | 1.25〜1.75号 障害物のないサーフは細めのラインを使うべき! |
どんな場所でも使う場合は2号がちょうどいいバランスで扱いやすいです。
クロダイはそこまで引く魚でもないので、スタミナがある始めのやり取りだけ気をつけていれば後半はすんなり水面に上がってきます。
グレ(メジナ)狙い
グレの場合は堤防か磯の2箇所がメインフィールドになり、大きいサイズが釣れるのは磯に多い傾向があります。
大きくなっても50cm少しで、クロダイよりも小さいですが、小さなサイズでも引きが強いので、楽しませてくれます。
| 釣り場 | ハリス |
|---|---|
| 堤防 | 1.5〜2号 初心者の方は1.75号がおすすめ |
| 磯でシモリ(障害物)が多い | 2号前後 初心者の方は2号がおすすめ |
| 磯でシモリが少ない | 1.5〜2号 初心者の方は挑戦するなら1.75号。安泰は2号 |
グレでもその場所によってよく釣れるサイズというものがあり、こっぱグレ(15cmくらい)と呼ばれる小さいサイズのグレであれば細い竿を使っている場合だとハリス1号でも十分釣る事ができます。
手のひらサイズと呼ばれる20cmくらいのグレが多くの場所で釣れるアベレージサイズになり、このくらいのサイズになると満足感も上がります。
足裏サイズと言われるような25cmくらいのグレだと場所によってはアベレージサイズですが、大きいサイズに入る場所もあります。お刺身としても楽しめるサイズなので、狙いたい大きさにもなります。このサイズのグレを釣るにはハリス2号くらいの強度があると安心です。
それ以上のサイズのグレを狙う場合でもハリスはあまり太くしすぎずに、上手にやり取りして釣り上げるということを考える方が魚が針にかかる確率は上がります。
フカセ釣りでハリス3号以上の太いラインを使ってしまうと、撒きエサと同調しにくく、魚に見切られてしまい、なかなか釣れないといった結果にもなる可能性が高いです。
カゴ釣りのハリスの選び方
カゴ釣りは大型魚が掛かることも多く、ハリスを長く取って、カゴの中のエサと同調するように流す釣りなので、細いと絡まりやすくなります。
フカセ釣りより少し太めを選ぶのが基本です。
アジ・サバ狙い
アジやサバを狙う場合はちょいカゴ釣りレベルのカゴの重さと飛距離なので、細いハリスでも問題ありません。
- 2~3号
イサキ狙い
イサキを狙う場合は、磯周りが多いこともあり、針にイサキがかかってから泳いだ時に早めに表層へあげるのにも少し太めのハリスを使います。
また、夜に狙うことも多いため、昼間よりもラインが見えにくくなるので太めのハリスでも問題ありません。
- 3~4号
マダイ狙い
マダイはクロダイよりも沖の水深が深い場所にいる事が多いので遊泳力もあります。ハリス2号では獲れるか切られるかギリギリの強度なので、4号を中心にその前後くらいが安心できます。
- 3~5号
青物狙い
青物はとにかく遊泳力があり、魚体も大きいものだと80cm以上も全然釣れるので、太めのハリスを使います。
本格的なヒラマサや90cm前後のブリが釣れるという釣り場であれば竿などのタックルもそれなりのものが必要になってきます。カゴ釣りの面白いところはこういった魚もターゲットになってくるというところにあります。
- 5~8号
ぶっ込み釣りのハリスの選び方
ぶっ込み釣りでは海底付近を狙うため、根ズレ対策が重要になります。
魚に見切られることよりも、魚を確実に取り込むことを優先します。
キス・カレイ狙い
キスやカレイは基本的には砂地の障害物がない場所に住んでいるので、細いハリスでも釣る事ができます。
キスなら2号前後、カレイなら3号前後といったところです。
- 2~3号
クロダイ狙い
クロダイのぶっ込み釣りでは堤防からや磯から、砂浜からなど釣り場も多岐に渡り、釣り場の障害物の多さによっても多少変わってきます。
障害物がほとんどない場所では2号などの細いハリスの方がかかりやすいですが、その時に使用している竿が投げ竿だと思うので、磯竿よりも硬く、魚の引きの時の威力を吸収しにくいので、3号以上のハリスの方が安心です。
- 3~4号
コブダイ狙い
コブダイは大きなものが堤防からでも釣れる可能性がある魚で、小さいものは40cm〜、大きいものだと80cm前後とサイズに差がある魚になります。
大きなコブダイを狙うといった場合は太めの8号前後、コブダイも釣れる場所で五目釣りをする場合だと6号前後で挑戦することをおすすめします。
- 6~10号
クエ狙い
ぶっ込み釣りのメインターゲットの一つにクエという幻の魚もあげられます。
クエも釣れるサイズが20cm〜80cm以上と差があり、ハリスを決めるのが難しいところですが、クエはとにかく遊泳力があり、岩穴に潜る習性があるので、太いハリスを使って速く表層に上げてくる必要があります。
一般的な地磯では40cm前後がメインターゲットになるので、投げ竿30号の硬めの竿を使い、ハリスは10号以上のものを使って狙ってみましょう。
それ以上のクエが釣れる可能性のある場所ではサイズにもよりますが、30号前後まで太いハリスを使う可能性がありますが、ラインが太くなればなるほど針にラインを結ぶのが難しくなるので、ワイヤーハリスと言われるワイヤーが使われます。
- 10~30号以上
ハリス選びで迷ったらこれ!
ハリスラインにはたくさんの種類があり、どの商品を選べばいいのか迷うと思います。
また、道糸との違いも難しく、どれが道糸で、どれがハリス用のものなのかも判断がつかない方も初心者の中にはおられると思います。
簡単にいうと、ナイロンラインは道糸用で、フロロカーボンラインはハリス用と覚えておけば90%ほどは正解です。
実際の商品をいくつか説明してみます。
DUEL 魚に見えないピンクフロロ
最近はどの釣具屋さんにも売られていて、人気があるハリスラインになります。
ピンク色は海に入ると見えにくくなる色のようで、魚に気づかれにくいという特徴があります。
商品のラインナップも
- 磯ハリス
- 船ハリス
- ショックリーダー
と分類分けされており、それぞれの釣りで使われるであろう号数が取り揃えられています。
船ハリスは100mなので、コスパ的には船ハリスを買う方がいいですが、商品のサイズが大きいので、持ち歩きにくいです。
磯ハリスは50m巻きで手のひらに収まるようなサイズにされており、ライフジャケットのポケットにも入れられます。堤防や磯で使われる場合は磯ハリスがおすすめです。
ショックリーダーは主にルアーを使う時に使われるラインで、呼び方が変わってリーダーラインと言ったりします。
クレハ シーガー150
クレハというメーカーはフロロカーボンラインで有名なメーカーで、その代表的なハリスラインの商品になります。
号数によっては10m巻きや60m巻きの商品もあり、携帯性に優れています。
値段も比較的安く、フカセ釣りなどで使われる1.5号、1.75号など低い号数は細かく揃えられており、大物にも対応する30号までの種類があります。
迷ったらこれ!と紹介できるほど有名で最強のハリスラインになります。
まとめ
ハリス選びは「細ければ良い」「太ければ安心」というものではありません。
魚種や釣り方に合わせて適切な太さを選ぶことが大切です。
まずは狙う魚に合わせた標準的な号数から始めて、慣れてきたら状況に応じて太さを調整してみましょう。
適切なハリスを選ぶことで、釣れる魚の数も取り込み率も大きく変わります。ぜひ自分の釣りに合ったハリスを見つけてみてください。