グレ(メジナ)釣りでは、仕掛けや技術も大切ですが、釣果を大きく左右するのが「コマセエサ」です。
どれだけ良いポイントに入っても、コマセに必要な効果がなければグレを集めることも浮かせることもできません。逆に、コマセを上手く作れていれば初心者でも十分に釣果を伸ばせます。
今回は、グレ釣り初心者の方にもわかりやすく、コマセエサの役割や作り方、配合例について紹介します。
グレ釣りでコマセエサが重要な理由
グレは群れで泳ぐ習性があり、大きくなるにつれ警戒心が強く、広い範囲を回遊している魚です。
そのため、コマセを撒いて魚を寄せ、足止めすることが重要になります。
コマセには主に以下の役割があります。
- グレを遠くから寄せる
- グレをポイントに留める
- 海底付近にいるグレを中層から表層付近まで浮かせる
- 煙幕を作り、刺しエサをわかりにくくさせる
- 仕掛けと同調させて食わせる
- エサ取りを分散させる
グレ釣りでは「コマセワークが釣果を決める」と言われるほど重要な要素です。
コマセ作りに必要な材料

オキアミ
グレ釣りのコマセの主役です。
遠くまで魚を寄せる匂いと集魚効果があり、どんな配合でも基本的に使用します。
また、刺しエサにもオキアミを使うので、刺しエサとコマセエサの見分けをつかなくさせ、グレを釣りやすくするという効果があります。
必要な量は、半日なら1.5kg、一日なら3kgくらいでも釣りができ、オキアミをたくさん入れて集魚効果をあげたいという場合ならそれぞれ倍の量を入れることもあります。
集魚剤も魚を寄せる効果がありますが、煙幕効果の方が高く、海に溶けてしまうため、固形物であるオキアミがあるとグレがその場付近にとどまってくれます。
配合エサ(集魚剤)
市販のグレ用配合エサを混ぜることで、
- 集魚力アップ
- 遠投性能向上
- 煙幕
などの効果があります。
半日の釣りであればグレ用配合エサを1〜2袋、1日であれば2〜3袋準備するのがおすすめです。
市販の集魚剤には水分量の目安も書かれており、その通りに作ることで基本的なコマセエサを簡単に作る事ができます。
集魚効果もまとまり具合も完璧で、色がついていて視認性までいいものがたくさんあります。
しかし、最近だと集魚剤1袋700〜1,000円ほどはするので、安く手に入る米ぬかを使用するという方もおられます。
米ぬか
米ぬかは場所によっては精米所から無料で持って帰る事ができ、釣具屋さんにも比較的安く売られています。
釣りでは米ぬかを使うことも多く、市販の集魚剤にも入っている事があります。
水分が含んでいない状態だとふわふわしていて、とても軽いですが、水分を足してあげると、フカセ釣りに適したまとまり具合になります。
米ぬかには集魚効果がないこともありませんが、煙幕効果に優れているというイメージで考えてもらえると扱いやすいと思います。
しかし、煙幕効果のみの効果なので、オキアミが少ない状態だと、コマセを1回投げるごとにせいぜい2〜3粒のオキアミしか入っていないので、足止めには少し弱いです。
そこで足止め効果を増やすために一緒に使われるのがパン粉になります。
パン粉は固定物で、水中でも固形のまましばらくは漂います。
また、今回狙っているグレも他の小魚のパン粉を食べるので、コマセエサには最適です。
米ぬか②:パン粉①:オキアミ①くらいの割合で混ぜてみてください。
また、市販の集魚材と米ぬかを混ぜて使用しても問題ありません。
市販の集魚材には集魚効果が高いものもあるので、煙幕効果と遠投性のある米ぬかと、集魚効果が高い集魚材との組み合わせだと最適です。
海水
コマセの硬さを調整するために使用します。
入れすぎるとベチャベチャになり、遠投性能が落ちるため少しずつ加えるのがポイントです。
握った時に粉っぽさがなく、まとまっていれば十分です。
一番わかりやすいのは、コマセエサをシャクで投げてみて、一つの塊のまま海に着水すれば完璧で、空中で分解してしまうようならもう少し水分を足してあげることをおすすめします。
コマセ作りに必要な道具
バッカン
コマセを入れて混ぜる容器です。
40cm前後のバッカンが使いやすくおすすめです。
バッカンの中にコマセエサをそのまま入れて混ぜてもいいですが、バッカンの掃除が大変なので、バッカンの中に入る大きなゴミ袋(厚手の70ℓ用など)を一枚被せて使う方法もおすすめです。
マゼラー
コマセを混ぜる専用の棒です。
手を汚さずにしっかり混ぜることができます。
凍ったオキアミを削ることもできるので、プラスチックのスコップよりも使いやすいです。
杓
完成したコマセを撒くために使用します。
実際に投げてみてもらった方が完成度がわかりやすいです。
基本的なコマセの作り方
① オキアミを解凍する
釣行前日から自然解凍しておくのがおすすめです。
夏場は必ずクーラーボックスの中に置いておきましょう。
半解凍程度にしておくと潰しやすくなります。
② オキアミを細かく砕く
バッカンへ入れたオキアミをマゼラーで潰します。
大きな粒をなくすことで配合エサと均一に混ざりやすくなります。
そのまま使う方も多いですし、半分だけ潰して半分は潰さずに残しておくという方もおられます。
オキアミをそのまま潰さずに使う方が、刺しエサとの違いが分かりにくいですが、シャク一回あたりのオキアミの投入量が少なくなり、空中で分解する確率が少し高くなります。潰すと、一回あたりの投入量が多くなりますが、小さな魚も簡単に食べ切ることができ、足止め効果が低く、すぐになくなってしまいます。
どちらでも魚は釣れるので、海の中の状況をイメージしながら作ってみてください。
③ 配合エサを投入する
オキアミ全体にまんべんなく振りかけます。
一気に入れて問題ありませんが、海水を多く入れすぎた時に後から調節できるように少しだけ残しておくというのもいい方法になります。
また、予備で1袋持っておくという方法もおすすめです。
④ よく混ぜる
オキアミと配合エサが均一になるまでしっかり混ぜます。
色や質感が均一になればOKです。
⑤ 海水で硬さを調整する
少量ずつ海水を加えながら混ぜます。
目安としては、
「握るとまとまり、投げるとパラッと崩れる」
程度の硬さが理想です。
手で触ると、少し水気が感じれる感じになると思います。
初心者におすすめの配合例
基本配合(6時間ほど釣りをされる場合の量)
- オキアミ3kg
- グレ用配合エサ2袋
- 海水適量(1.5ℓほどが目安ですが、集魚材の量による)
まずはこの配合でやってみましょう。
扱いやすく失敗が少ないため、初心者におすすめです。
海水は集魚剤の量やオキアミの水分量によっても変わりますが、1〜2ℓほどが目安になります。
市販の集魚材には裏に水分量の目安が書かれているので、参考にしてください。
コマセ作りで失敗しやすいポイント
海水を入れすぎる
最も多い失敗です。
ベチャベチャになると遠投しにくくなり、コマセの拡散も悪くなります。
海水は必ず少しずつ加えましょう。
混ぜ方が足りない
均一に混ざっていないと、撒くたびにコマセの状態が変わります。
しっかり混ぜることで安定したコマセになります。
作った直後に使う
作ってから10〜20分ほど馴染ませると、配合エサが水分を吸収して扱いやすくなります。
特に米ぬかを使っている場合は水分が馴染むまで少し時間がかかります。
集魚剤の種類
集魚剤には種類があり、
- 匂い成分強め
- まとまりがあり遠投性能が高め
- 具がたくさん入っているもの
のざっくりと3つに分ける事ができます。
マルキュー アミパワーグレスペシャル
アミエビとオキアミの粉末が入っており、集魚効果が高い集魚剤で、中に『M.S.P(マルキユー・シンクロ・ペレット)』が入っているので、固形物の足止め効果も期待できます。
表層で煙幕効果を発揮し、ところどころからペレットが下に沈むように落ちてくるという商品になります。
海底まで沈むようなものではなく、表層を中心に攻めるというタイプになります。
マルキュー グレパワーV9
グレ釣りの中で最もメジャーな集魚剤で、比較的安く買う事ができる商品になります。
集魚効果は低めですが、ピンク色のエサで視認性がよく、エサが少しまとまって落ちていき、じわじわと拡散していくことで、1箇所にグレを集める事ができるというものになります。
グレを釣る上での基本性能は持っているので、V9とオキアミの組み合わせが最もシンプルで万能と言えるでしょう。
マルキュー 超遠投グレ
グレ釣りは釣り場によって攻めるポイントが変わります。
手前の方に餌取りが多い傾向にあったり、沖に魚が回遊するような障害物があったりすることで、フカセ釣りでも遠投する必要がある時があります。
そういった時は集魚剤も遠投性能に優れているものを使うことで、1.5倍ほど飛距離を伸ばして遠くまで攻めて釣る事ができるようになります。
飛距離を伸ばせるとまた一回り大きなグレを釣れる可能性も上がるので、面白くなります。
まとめ
グレ釣りのコマセ作りは難しそうに見えますが、
- オキアミを潰す
- 配合エサを混ぜる
- 海水で調整する
たったこれだけです。
最初は「オキアミ3kg+配合エサ1袋」の基本配合から始めるのがおすすめです。
コマセの硬さや配合を調整できるようになると、その日の状況に合わせた釣りができるようになり、グレ釣りがさらに楽しくなります。
ぜひ自分なりの配合を見つけて、釣果アップを目指してみてください。