スピニングリールの番手の前後に表記されているルファベットの意味って何?を解説します。

この記事ではスピニングリールの特徴をアルファベットで表した「C」や「XG」などの意味を解説していきます。

この表記はメーカーが独自に決めているもので、メーカーによって多少変わりますが、リール選びには絶対に理解しないといけない情報なので、ぜひこの記事を読んで意味を理解して下さい。

それでは始めましょう。

使われている記号

リール表記に使われている記号は以下の通りです。

アルファベット意味
Sシャロースプール仕様
SSSスペシャルシャロースプール仕様
Mミディアムディープスプール仕様
HGハイギア仕様
XGエキストラハイギア仕様 ダイワは「XH」表記
PGパワーギア仕様 ダイワは「P」表記
Cコンパクトボディ仕様
DHダブルハンドル仕様

リールの番手と記号を読み解く

リールを販売しているメーカーはいくつかありますが、有名でシェアが最も高い2社は「シマノ」と「ダイワ」というメーカーです。

ここではその2社のリールの意味が理解できるように紹介していきます。

書かれている意味はほぼ同じですが、シマノとダイワでは記号が書かれている場所が異なります。

シマノの場合

シマノの場合は、はじめにボディ仕様で変更がある場合は表記「C」→番手→スプールの仕様がある場合は表記「S」「SSS」「M」→ギアやハンドルの仕様がある場合は「HG」「XG」「PG」

それぞれリールの意味は赤い字で記してありますが、つまりはこういったリールですよという意味になります。

ダイワの場合

ダイワの場合はシマノとは少しだけ使われている記号が変わります。

特殊表記意味
FC(フィネスカスタム)軽量化されたリール
HD(ヘビーデューティー)より頑丈に作られたリール
LT(ライト&タフ)軽量化と耐久化を両立されたリール
ダイワのスプール表記意味
D深溝仕様
S浅溝仕様
SS超浅溝仕様

ダイワは多くのシリーズで先頭部分に特殊記号が入るものがありますが、その後は比較的わかりやすいと思います。

FCやLTといった記号も軽量化や耐久力が上がったという意味なので、マイナス要素やそれによってデメリットがあるというわけではないので、番手の後半に注視して、自分好みの商品を選んでみて下さい。

リールに書かれている記号の紹介

次は記号の説明をします。

C(コンパクトボディ)

Cという記号はよく使われていますが、一番多いのは「C3000番」というリールになります。

そのCという表記は、1つ小さい番手(2500番)のリールのボディと、3000番のスプールを使ったという意味になります。

ボディは小さいので、リールが軽く、扱いやすいですが、ラインの量は3000番手と同じ量の収納ができるので、少し太いラインを使いたいといった時や、ラインの量をたくさん欲しいといった場合に効果的です。

S(シャロースプール)

スプールの溝のが浅いという意味になります。

スプールの溝が浅いと、細いラインを使用する場合でもノーマタイプやディープタイプほどラインの長さが必要なく、ラインを長時間巻いた時にできるよれがつきにくい仕様になります。

ラインのよれとは、例えば鉛筆にラインを巻き付けるのと、太いマジックにラインを巻き付けるのをイメージして欲しいですが、鉛筆に巻き付ける方が軸が小さいので、ラインに型がつきやすいと思います。

その型をよれと言います。

また、細いラインを扱うときは仕掛けやルアーのおもりも軽いものを扱うので、軽いものでも飛距離が出るように浅い溝のスプールを使用します。

D(ディープスプール)

DタイプのスプールはSタイプのスプールと違って、たくさんのラインを収納できるタイプになります。

例えば、同じ3000番でもノーマルタイプはナイロンラインの3号が100mしか入らないのに対して、Dタイプは120m入ったりと、ラインの長さが多めに欲しいといった時に使用します。

また、長さは同じですが、太いラインを使いたいといった時にも有効です。

PG(パワーギア)

ギアとはハンドルが1回転する時にリールのベール(ローター)が何回転するかを表すものになります。

例えば、ハンドルを1回転する時にベールが4回転するとラインがリールに4回転分回収されることになります。

パワーギアはこのハンドル1回転あたりのベールの回転が最も小さいタイプになります。

つまり、ハンドル1回転あたりの糸回収量が少ないということです。

ラインの回収量は少ないですが、巻きごこちが滑らかなのがメリットで、アジングなどのゆっくりルアーを動かしたいといった時におすすめのリールになります。

HG(ハイギア)

ハイギアはノーマルギアよりもハンドル1回転あたりのラインの回収量が多くなるという意味になります。

ただし、巻き始めが少し重たく感じます。巻き始めると重たさはなくなりますし、ルアーを遠投する時などにハンドルを巻く回数が少なくなるので手返しよく釣りができるようになります。

XG(エキストラハイギア)

ハイギアよりもさらに多くのラインが回収されるリールになります。

ルアーの重さも60g以上など重たいものを遠くにキャストしてブリやヒラマサ、シイラやマグロといった魚を狙うときに使われるリールになります。

リールの巻き始めもHGよりもさらに重たくなりますが、巻き始めるとスイスイラインが回収されるように感じます。

DH(ダブルハンドル)

ハンドルが通常は1つですが、2つついているリールがあります。

シーバスを狙ったルアーフィッシングやアオリイカ狙いなどエギングで使われるリールに多く、ハンドルが2つあることでハンドルを巻く時の重心(バランス)が取れて、振動が少なかったり、巻きスピードが安定させることができるというメリットがあります。

まとめ

リールを見た時に書かれている謎のアルファベットの意味を理解できたでしょうか。

この意味がわかるとリール選びもスムーズに行くと思います。

もし、リール本体の番手サイズを選ぶのに困っている、どのサイズをどんな感じに選んだらいいのかわからないという方はこの記事を参考にしてみて下さい。